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​なぜ豚は糖尿病にならないのか?

糖尿病の豚は存在しません。何故か? 糖尿病にならない理由がありました。
目から鱗の納得のお話しです。 そして人間は・・・

長年の疑問

皆さんは、「糖尿病の豚」(注1)を見聞きした事はありますか? 私はありません。

長年の謎でした。 あんなに太っているのに何故か「糖尿病の豚」の話を聞いた事がありません。

周りの人にも訊いてみましたが、皆「確かに・・・」と首をかしげるばかりです。

 

(注1)ここでは、2型糖尿病を指します。 また近年、「糖尿病」という名称自体を変更する提案がなされていますが、まだ一般的なものではないため、従来の名称を使用する事にします。

豚の内臓は人間と似ているそうです。 そこで、豚の内臓を人間に移植する研究がされている等、時々ニュース報道されていました。 その研究の進度は不明ですが、そんなに人間と豚が似ているのなら、なぜ豚は糖尿病にならないのか? 一層ナゾが深まります。 豚には何か特別なメカニズムがあるのでしょうか?

(下の段落で答えが明らかになります。 それじゃあ、つまらないので暫く考えてみて下さい)

​氷解

病気の事は、お医者さんに訊くべきです。 健康診断の時に先生に質問してみました。

 :先生。糖尿病の人が年々増えています。 最近は犬・猫も糖尿病になるとか。

先生:うんうん。

 :でも、「糖尿病の豚」って聞いた事がありません。 豚は糖尿病にならないんですか?

先生:う~ん。豚も糖尿病になるよ

 :ええっ! なるんですか? でも、聞いた事がないですよ。

先生:そう(糖尿病)ならない様に、エサの量を管理してんのよ。

 :そっ、そーゆー事ですか! 「売り物」にならなく​なっちゃうから・・・

先生:そうそう。そうなのよ。

なんと、コロンブスの卵でした。​

「病気にならないレベルまで、程よく肥育しているから」

これが答えです。 目から鱗と言いますか、知ってしまうとあっけない結末でした。

野放図な自由

豚さんには、きちんと栄養管理してくれる人がいます。(後で喰うのですが)

でも、人間には栄養管理してくれる神様的な管理者はいません。

 

だいたい、神様は知らんぷりです。

ニュースで海外の映像が流れる事がありますが、宗教色の強い国ほど、肥満体型の人が多いのは何故なんでしょうか。 宗教戒律の強い地域ほど、飲食に一時の解放感を求め、多くの金額を消費しているんじゃないでしょうか。

そもそも、宗教が生まれた当時は肥満は悪い事ではなく、富や豊かさの象徴だった訳ですね。 ですから、肥満にご利益のある神様はいません。 ご存じ七福神の布袋さんは、完全無欠の肥満体です。 どう見ても肥満に効き目があるとは思えません・・・

国も統制不能です。

自由主義国だけでなく、社会主義国、独裁国家、どこの国でも肥満は取り締まれません。

国民の過半数が飢えている某国では、国家指導者そのものが「国一番のおデブさん」です。

当然、「BMI:25以上で懲役1年」的な法律はどこにもありません。「80km/h」の速度制限はかけられても、「80kg」の体重制限はできないんです。

この様に、肥満は人類の超越的な自由なんです。(哲学で言う「超越」とは別ですよ)

 

これは厄介です。

今や、肥満は国家の保健システムに打撃を与えています。 超越的な自由に基づいた「罪なきテロ」と言っても良いでしょう。

 

特定の高カロリー食品のCMを禁止したり、税金をかけたりしても、超越的自由を阻止できるものではありません。 ユーザーとメーカーは依存関係にある訳なんですから。 あまり飲食に興味の無い私でさえ「身体に悪い物ほど旨いんだよね」と思っているほどです。 コレ、人類共通の真理です。

どう対処するか?

こんな野放図な自由にどう対峙するかと言うと、規制、課税、教育等と言った一般的な方法では効果がありません。 もちろん長期的な教育は大切ですよ。 しかし、頭で理解した通りに行動できる人は少数派です。 そんな人はとっくにダイエットを始めているでしょう。

結局は、個人の「動機」を出発点とするしかないのでは?

それは「反発・反骨・反逆」です。 この考えを肥満に当てはめると、

食品会社、飲食店に対して: あんたらの食い物にされてたまるかっ! バカヤロー!

医療機関、製薬会社に対して:結局、デブを出(だし)にして儲けてんじゃん! 畜生!

何かしら、ひねくれた、コンプレックスの塊の様に見えます。 ネガティブな想念に取り付かれている陰謀論者の思考の様にも思えます。 しかし、高カロリー生活から脱却させてくれるのは、こんなパッションがまず第一歩なのではないでしょうか。

つまり、自らの不明を省みる前に、他者のせいにしてしまう、という自己都合な立場です。

これが、「反発・反骨・反逆」です。

一義的な言い方をすると、肥満は本人の責任です。 でもそんなド正論で責め立てても、ダイエットしようとする動機にならないのは明らかです。 まずは「反発心」に着火するのです。

内省に至るのはずっと後でも良いじゃないですか。

肥満予備軍

こんな事を書いている私ですが、肥満予備軍の烙印を押されてしまいました。

詳細は、続編をご覧下さい。

(おわり)

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