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老後2000万円問題

老後2000万円問題は大嘘(注)です。厚生年金で十分暮らせます。国民年金は・・・自力でお金を貯めなくてはなりません。(目標額は別頁でご説明しています)

大炎上から始まった

金融庁が老後2千万云々と言い始めた時、世間は沸騰しました。 でも、その内訳が公表されるとすぐに沈静化した・・・と思ったのですが、沈静化しませんでした。 それどころか、老後2千万問題は独り歩きを始め、今でも銀行、証券、保険、出版の現場で、日々、当たり前の様に目にします。


ハッキリと言います。老後2千万問題は存在しません。


言うまでもなく、贅沢な暮らしをしたい人は願望に応じた老後資金が必要ですが、厚生年金だけで普通の暮らしはできます。(注1)(単身:15万、夫婦:26万) もし不足なら節約生活を実践なさって下さい。

(注)冒頭で「大嘘」と糾弾しましたが、これは正確ではありません。 一方的に国民が勘違いし、マスコミが煽り、金融業界が乗っかった。これが正解ではないでしょうか。

(注1)ただし、国民年金だけで生活するのは困難です。 若人がどう備えるべきかは、「年金を考える」のページをご覧下さい。

当初の想定

ここでもう一度、金融庁が想定した、老後2千万が必要な生活レベルを確認しておきましょう。

 

  1. レストランで食事:2回/月

  2. 国内旅行:2回/年

  3. 海外旅行:1回/年

  4. 新車購入:10年毎(注2)


この内訳は、あるニュース番組で紹介されたものです。 このニュースを見て「私にゃ無関係」と判断できました。 ところが、改めてネット検索しても元ネタは見つけられませんでした。(抹消されたか)

(注2)4には違和感があります。 75才、85才で新車購入ですか? 高性能車でコンビニやスーパーに突入するのでしょうか? 保険金で済むのなら許される範囲内ですが、取返しのつかない事態となる前によくよく考えておく必要があります。 最悪でも、学童の集団に突っ込まない事を願うばかりです。

勘違いの固定化

前述の通り、贅沢な暮らしをなさりたい方は貯蓄や投資で備えれば良い訳ですね。(贅沢には上限がありませんから、贅を追及するなら2千万でも足りませんが)

少なくとも、「全ての人が老後に直面する問題」では無いとご理解下さい。


では、そもそも金融庁の動機は何だったのか? 金融庁が当初言っていたのは、「ゆとりある老後を送る為には2千万円必要」という文言でした。 これは、政府方針「貯蓄から投資へ」を後押しするための作戦だったと思います。(真相は不明ですが) 残念な事に上記文言から「ゆとりある」が抜け落ちて、我々の脳みそに刷り込まれてしまった様です。


よく言われる様に、我々日本人はスローガンやキーワードが大好きで、思考停止しがちです。

「とにかく老後2千万が必要なんだ」と思い込んでしまいました。 そして、金融商品の売上が伸び、金融機関は収益増となりました。

こうして見ると、金融庁は批判されはしたものの、結果的に「貯蓄から投資」へ貢献できたのですから、怪我の功名と言えなくもありません。


話を戻し、もう一度言います。老後2千万問題は存在しません

存在するのは「厚生年金だけでは暮らせない」とする、マイナスの思込みだけです。

 

我々としては、

家計の実態を把握していないから不安を感じるのではないですか?​

生活費、将来の(期待)貯蓄額、年金支給(予定)額を調べてみて下さい。

  • 必要額(病気・老後・リフォーム等)を見積る

  • 闇雲に金融機関が勧める商品を購入しない

金融機関は、売りたい商品を売りたがります。

勤め人なら皆そうしますよね。


しっかりとした心構えが大切です。


大江英樹さん(経済コラムニスト)の記事もご参考になさって下さい。

https://diamond.jp/articles/-/269588

 

 

(おわり)

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