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長期投資とは

低リスクの資産運用のご説明です(その2)。オルカンがブームですが、リスクもあります。リスク対策と株価暴落時のしのぎ方を考えます。

​投資の基本

言うまでもなく、投資の基本は

  1. 長期

  2. 分散

  3. 積立

ですよね。

1の長期は、何か曖昧ですよね。後述とします。 まず、2分散、3積立​から見ていきましょう。

分散投資

2の分散は分かります。 1つの資産に資金を集中させない事ですね。

例えば、WealthNaviでは、

不動産

債券(新興国、先進国)

(新興国、先進国)

それぞれに分散投資しています。 なぜ分散させるのかと言えば、リスク分散の為ですね。

最近、新NISAで「オルカン」が人気化していますが、オルカンの一点買いは危険です。

一点買いは儲けは大きいものの、逆にリスクも大きい点を覚悟しておいて下さい。

例えば、金融危機が起こり「世界同時株安」に発展した場合、オルカンは大暴落です。

オルカンを一点買いしている人達は大慌てで、売り急ぐでしょうが、大損害は避けられません。

これに懲りて、投資を辞めてしまう人も居るかも知れません。

でも相場って、そういうモンなんです。 こんな山谷は、今まで何度も発生して来ました。 

でも、投資を止めちゃダメですよ。

オルカンが安くなったら、オルカンを買えば良いのです。 でも、タイミングには、ご注意ですよ。 「安くなった!」と大喜びで買うのは危険です。 が確認できるまで、数ヶ月から数年はお休みするのも、ひとつの手です。 でも、くれぐれも投資は止めないで下さい。

(上で「お休み」と書きましたが、本当に休んでしまってはイケません。「取引はしないが、値動きは確認する」という意味です。 サーフィンと同じです。浜に上がってしまうと、もう波には乗れません。常に海に浮かび続け、次の波を待つ訳ですね。) 

中には「1円も負けたくない」と思う人も居るでしょう。 ネット証券の口座残高を見る度に、深い溜息を吐く・・・。 そんな毎日を過ごしているのなら、精神衛生の観点から投資を止めるのも仕方ないですね。

でも考えてみて下さい。 私達が買っている物で、値上がりする商品は、そんなにありません。

家も服も車も、全て安くなります。 宝くじなんかは殆どの場合、1/10になります。(注1)

では、金融商品でも「同じ事が起こった」と納得するしかありません。

普段の生活では値下がりするモノを買っておきながら、金融商品だけは値上がりしないと納得できないのなら、それは、思い込みではないでしょうか?(お気持ちは十分解ります)

投資には精神的なタフさも必要です。 タフになって下さい。

では、「分散投資すれば大丈夫か」というと、そうでもありません。 分散していても無傷では居られません。 でも損失は発生するものの、一点買いほどの損失は出ないでしょう。 

なぜなら、株が下落したら、プロ投資家は別の金融商品に鞍替えします。 プロは常に投資し続けなければならない役目なんです。 ですから、株以外の金融商品が値上がりし、我々、分散投資家の助けとなる訳です。

 

(注1)宝くじは抽選日以降、(ほぼ100%の確率で)1/10の価値になります。

株はこんな事はありません。 でも実は1度だけ経験した事があります。 

JAL(日本航空)です。(注2)

6万が6千になりました。 でも、約30年間でこの1件だけです。

​私も時々、宝くじを買いますがお金が増えた事は一度もありません。

株は宝くじよりも安全ですよ。

(注2)「政府は、ナショナル・フラッグ・エアラインを潰すハズが無い」との読みでしたが、

小泉純一郎氏はそんな事は歯牙にもかけない人物だったのです。

積立

そして、底値が確認できたと思ったら、3の積立を再開しましょう。

よく「定期的に淡々と買う」のが正しいとされていますが、私はそうとは思いません。

 

こんな相場格言があります。

「落ちて来るナイフに手を出すな」

そうです。 わざわざ、下落銘柄を買う危険を冒す必要はありません。 自分が納得できるタイミングで買えば良いのです。 投資は長期戦です。 何十年も続く営みなのですから、自分のタイミングを大切にして下さい。(収益差は多少は出るでしょうが、僅かなものです。長期戦ですから)

ただし、必ず値動きは確認しておいて下さい。 最低でも週1回は要確認です。

​そして、波乱相場が落ち着いてきたら「定期的に淡々と買う」モードに移行します。

​長期投資

ところで、最後の1の長期投資なのですが、これはどう考えれば良いのでしょうか?

投資はいつまで続けるべきものなんでしょう?

単純には「一生涯」なんですが、こんな漠然としたものでは無く、何か数字が欲しいですよね。

そこで、こんな数字をひねり出しました。

仮に、配当利回りが3%の株に投資した場合は、100/3=33、で33年です。

つまり33年保有すれば、株の取得額は実質0円になります。

実際には、配当課税が約2割なので、33*1.2=40年ですね。

当然、40年の間には、株式市場から退場する銘柄もあるでしょう。

  • 非公開化(MBO)

  • 買収(M&A)

いいじゃないですか。 高値で株を買い取って貰えますよ。

  • 倒産

倒産する前に、「無配転落」「株価低迷」で察知できます。

よほど鈍感な人でない限り、普通は気付けるでしょう。

経営者の手腕にもよりますが、まともな企業なら40年も存続できれば、株価は何倍にもなります。

​また、増配も期待できます。

実質0円で手に入れた株が何倍にもなったら、笑いが止まらないでしょうね。

若い人は、いいなぁ・・・。 40年後は私は分子レベルまでバラバラですよ。

 

この話を信じるか信じ無いかは、あなた次第です。

​もし、あなたがお金持ちになれたら、ブランド品ごときに浪費するのではなく、多少は社会に還元して下さいね。 分子からのお願いです。

(おわり)

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