下ポイ活
最低最悪なポイ活をご紹介します。また、プラットフォーマーの罠について考えます。悪い人達の術中にハマってはいけません
ポイ活
ポイ活にも様々なものがあります。(注1)
その中でも最低最悪のものを私は、『下ポイ活』、略して『下活』(げかつ)と呼んでいます。
「こりゃダメだよねー」的なポイ活です。【図】
意外と多くの人がやってしまっている様なので、警告の意味で一筆書いておきます。
皆さんの身近でこんな人が居たら注意してあげて下さい。

(注1)実は私もやってました。ゲームで稼いでました。’17年頃は4千/月くらい稼げたのですが、どんどん付与率が下がり続け、コロナ&戦争で、とうとう電気代の方が上回ってしまいました。’22年頃に止めました。
下活の実例
今は使わないけど欲しい物を、とりあえず「欲しいものリスト」に入れておく。
10%ポイント付与になったら買って、ポイントゲット!
購入者サイドの問題
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使わない物を買っている(買物中毒、通称、買い中)
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ポイント集めが目的化している(ポイント中毒、通称、ポイ中)
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終わりが無い
ご本人は「私は買物名人!」と悦に入っているので、そもそも自覚症状がありません。
しかも、2つも依存症を抱えているので、自力回復は望めません。 こうして、日々財産を一生懸命に10%ポイントに変換しているのです。
早期に発見し、スマホやカードを取り上げないと、大変な事になります。
さらにこんな事だって考えられますよ。
優越的地位の濫用
もし私が、トランスフォーマー(注2)、いや、プラットフォーマー(注3)なら簡単に次のサービスを開発できます。
1)「欲しい物リスト」の情報を収集
2)過去の購入行動から購入者の特性を分析。購入可能性の高い人数を表にまとめる
個人情報は不要。人数だけ分かれば良い。
3)その情報を、出品者に提供
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無料の場合:インセンティブ狙い
「このサイトに出品して良かった」と思わせたい。
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有料の場合:収益狙い
あざといですねー。
一方の店子(出品者)側にはどんな利点があるのでしょうか。
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確実な販売が見込める
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販売計画が立て易く、在庫を減らせる
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店舗運営のストレスが無くなる
楽な商売ですねー。 ゼロリスク市場です。
購入者は、ポイントという「餌」に食い付く魚の如く、釣られていくのです。
しかも、「良い買い物をした」と大喜びなのですから、救いようがありません。
(注2)令和版のオヤジ・ギャグを考えてみました。考えました。
(注3)広範な概念ですが、ここでは「ネット・モール運営者」を想定。 ネット通販で有名な、A社やR社もプラットフォーマーです。(ただし、A社、R社が違法な事をやっている、と主張している訳ではありません。)
独占禁止法上の扱いは
完全な黒だと思います。(注4)
1)の段階でアウトですが、約款にありがちな「当社はサービス向上の為、ユーザーが特定できない形で購買状況を収集、集計し出品者に提供・・・」と書かれていたらどうしましょう。 「了解」しないとサービスが利用できないんですよ。こうなると、「グレー」では? (正直分かりません)
ところで、3)を「有料」で提供した場合は、「コレ、ヤバくない?」と内部通報され早々に発覚するでしょう。
しかし逆に、3)を「無料」で提供した場合は、出品者は気付きません。
出品者から見れば、管理画面にデフォルトで無料で提供されるツールです。 使ってみると便利で売上が上がります。 「こりゃあイイね」。 そこに罪の意識はありません。 出品者にとっては、手放せないツールになるでしょう。 評判が評判を呼び、プラットフォーマー(PF)にとっても、新規出品者を集めるツールになります。
もう、出品者とPFは完全に共犯関係です。 知らないうちに共犯者に仕立られる出品者。
こうして、PFの寡占化がどんどん進み、出品者はますます離れられなくなる。
恐ろしい企みです。
・・・例えばの話ですよ。例えばの。
皆さんは、
雨にも負けず 下活にハマらず
西に下活の母あれば 行って『つまらないからやめろ』と言ってあげて下さい。
よろしくお願いいたします。
(おわり)
(注4)公正取引委員会
デジタル・プラットフォーム事業者と個人情報等を提供する消費者との取引における優越的地位の濫用に関する独占禁止法上の考え方
https://www.jftc.go.jp/dk/guideline/unyoukijun/dpfgl.html
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