冷蔵庫の節電1
夏は冷蔵庫の消費電力が増します。でも、USBファンと温度スイッチで、冷蔵庫の節電が可能です。その方法をお伝えします。
うるさかった昔の冷蔵庫
私が子供の頃は、巨大な氷を使った、「氷室」が細々と生き残っていました。
その後、技術が進み電気冷蔵庫が普及していったのですが、当時の冷蔵庫はファンが昼夜の区別無くブンブンと回り続ける騒音家電でした。
生活水準の向上に伴い、静音性が重視される様になり、今の冷蔵庫は本当に静かです。
技術者の思い
しかし冷却性能は、もう限界点に達したと感じています。「なかなか温度が下がらないなぁ~」、そんな印象です。
思うに、冷蔵庫開発の技術者もそんな事は百も承知で、「冷却・節電・静音のトリレンマ(注1)なんスよ~」と嘆いているんじゃないでしょうか。
じゃあ、彼らがやりたくても出来なかった事をすれば良い訳です。
ブンブンとファンを回してやると、多分、良く冷えます。 ただ、うるさいのも嫌なので、ほどほどにファンを回してやろうと思います。
用意するもの
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温度スイッチ
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USB充電器(USBの差込口が2ケ以上のもの)
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USBファン(2ケ)速度調整出来るもの
全てアマゾンで購入しました。

施工例
1.冷蔵庫筐体を手で触れて、熱くなっている部分を探します。
私は冷蔵庫筐体の左右、冷凍庫の下の方にしました。裏面は手が届かなかったのでパス。
2.この熱くなっている部分に風を当てる様にファンを設置。
3.上記場所の近くで、風が当たらない位置に温度センサーを設置。
4.ON/OFF温度(温度スイッチ)を設定
私は30℃でON、29℃でOFFで設定。低めに冷やさないとOFFにならない様にしています。
5.ファンをUSB電源に接続
6.ファンの回転音を、「あなたの許せる範囲内」で調整。
私は「最低速度」で使っています。
結果
夏の昼間は、ほとんど止まる事が無くファンが回り続けますが、夜になると間欠的になり、深夜の時間帯は停止します。
それなりの効果はあり、冷却スピードが早くなりました。
冷蔵庫の温度設定は【写真】の通りです。
データを取っていなかったので、夏にデータ取りしたいと思います。

(おわり)
注1)ジレンマ(二律背反)よりも厳しいのが、トリレンマ。 日本語で何と言うんでしょう。 「三すくみ」は「デッドロック状態」ですので、ちょっと違うと思う。 「三つ巴」は元々図案なんで、これもイマイチですね。ネットでは「三者択一」「三重苦」と出ました。
でも冷蔵庫の場合は、「択一」ではなく「調和」の方がフィットします。「多元調和の困難」でどうでしょうか? 教科書みたいですね。
トリレンマからは随分離れてしまいました。